津島秋祭り 日程と会場案内及び交通規制
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(山車・石採り写真)
七切の山車(津島型)
米之座など七町内(七切)が陰暦8月15日に氏神市神社に出した
山車で、1718年頃より始まったと云われております。
各車ごとにそれぞれのはやしと共に、糸からくり、離れからくりなどを
備えており、広場では「車切」を威勢良く行う。
山名 現町名 からくり
麩屋町山車 池麩町の一部 湯取巫女
小之座山車 天王通3 桶の上で獅子舞をする三唐子
池町山車 池麩町の一部 倒立唐子
北町山車 北町 唐子遊び
米之座山車 米之座町1 神官が宝船に変身
布屋町山車 天王通4 恵比寿・大黒
高屋敷山車 高屋敷町 狸々舞いシンバルを鳴らす唐子
今市場の山車(津島型)
古くは陰暦の8月2日、氏神大土社の祭日に曳いた山車である。
起源は明らかではないが、1780年以前であることは明確である。
山名 現町名 からくり
小中切山車 今市場町2・3の一部 神が御社に変身
朝日町山車 今市場町3の一部・4 湯立巫女・神官
大中切山車 今市場町2の一部 翁と唐子遊び
向島の山車(津島型)
古くは陰暦8月1日、津島神社の境内摂社居森社を中心として行われていた。
1799年頃に始まったのではと云われています。
山名 現町名 からくり
馬場町山車 馬場町 大黒様の小槌から唐子が出る
中町山車 中之町 文字書き唐子
上町山車 上之町・江川町 綾渡り唐子
神守の山車(名古屋型)
1804〜1818年頃に始まったと伝えられ、穂歳神社・憶感神社を中心に
古くは陰暦8月16日に行われていた。
山名 現町名 からくり
上町山車 神守町上町 大車輪のからくり芸を見せる
唐子がいる
中町山車 神守町中町 赤いリボンをつけた唐子の童女
梅の木に倒立、太鼓を叩く唐子、
それを喜ぶ唐子がいる
南町山車 神守町下町 蓮台の上に逆立ちする唐子
足で木の枝にぶら下がり横体となり
回転する唐子
石採祭車
旧市内の石採祭車3台(北部有志・中部有志・南部有志)は、大正3年頃から始まり
8月14日・15日地元氏神の祭日に出されていた。
囃子は太鼓と擦鉦で勇壮、華やかに演じられる
また唐臼町石採祭車は、昭和31年から始まった。
石採祭車は石占神事を残す祭事であり、車内には清浄な小石(神石)がおかれ
この石を拝受してまつると商売繁盛、家内和合に霊験あらたかと伝えられる。
囃子は五ツ拍子と七ツ拍子・太鼓の叩き方から正調子と変調子があり
地区的には桑名を代表する区切りのはっきりした叩き方
津島を代表とする連続で切れ目のない叩き方
鉦鼓と笛を用いた祇園囃子がある。
山車と種類
山車は地方によって、「山」「鉾」「曳山」「だんじり」等、異なる名称で云われ、
祭礼に臨んで神の地上への降臨を願い、天に少しでも近い樹木、美しく飾った柱、
花笠、人形などを立てて、神が天よりとどまるべき所の目標とし、また神は、神聖な
山に降臨するものとも考えられたので、祭礼のための臨時の置山が作られた。
それらに車輪をつけて、移動させる山車となった。
種類は日本全国に5000と云われますが、愛知県下の山車の特徴は次の通りです。
1.犬山型山車 犬山、一宮今伊勢、岩倉
高さ約8m。奥行き約3m。横幅約2m。重さ約3t。
三層唐破風の上に鬼板を置き、梵天をつけ神の依代とする。外輪、柔構造が工夫してあるので
背が高くても荒々しく動かすことが出来る。
2.名古屋型山車 名古屋市内、有松、小牧、西枇杷島、津島神守、横須賀、太田川、知多岡田、
大野、田原
高さ約5〜6m。奥行き約3m。横幅約2m。
二層破風屋形四輪外輪を輪がけで覆う。天井は金箔押合天井、高段に大将人形と主演する
からくり人形をたて、中段前方に手勾欄をつけた采振り人形をおく。からくり人形を中心とする。
3.津島型山車 津島七切、今市場、向島
高さ約5m。奥行き約3m。横幅約2m。
尾張系山車の特徴をすべて備えた山車で上層の四本柱の下に高い基壇を設け、ここに組物や
彫刻を施す。外輪で輪がけを覆う。天王祭りの車楽を意識したもの。山車の曳き回しが活発。
4.知多型山車 上野間、大谷、常滑、半田
高さ約5〜6m。奥行き約3m。横幅約2m。重さ約3〜6t。
二層構造で上層に人形の舞台、前山に唐破風の屋根、前壇がつく内輪式。前山はじめ、
各所に唐木細工の彫刻が山車を飾る。後部に追幕や吹き流しをつけ、鳥毛をたてる。
山車装飾が華麗である。半田では神の警護が主たる目的。
5.知立型山車 知立西町、山町、中新町
高さ約6.7m。奥行き約3.5m。横幅約2m。重さ約5t。
上段、中段、下段とわかれ、上段にからくり人形の舞台、中段に唐破風屋根の前戸屋、
ここで太梓、謡が行われる。下段から引き出し舞台をせり出し文楽人形を操る。
重い山車の引き回しと人形芝居。